- Z-NET SCHOOLの速読解講座の内容を詳しく知りたい
- 子どもの速読力の鍛え方を知りたい
- 子どもの読解力の鍛え方を知りたい
本記事では、読解力を鍛えるためにおすすめの塾であるZ-NET SCHOOL(ゼィーネットスクール)の速読解トレーニング講座について解説します。
勉強しても結果が出ない。勉強自体が嫌い。
という相談の際に、原因として多いのが、読解力の不足。
読解力は全ての学習の土台になる力。
にも拘わらず、読解力を鍛えるためのトレーニングは義務教育ではそこまでしっかり学ぶことがないのが現状です。
読解力を鍛えるトレーニングを体系的に組み込んでいる塾としてオススメしたいのが、Z-NET SCHOOLです。
Z-NET SCHOOLで使用する独自のWEB学習教材のTERRACEには、
- 速読解・思考力
- 速読聴英語
- 新国語
の3つのコースがあります。
今回は3つのコースのうち、「速読解・思考力」の講座をメインに体験実施させていただきましたので、レビューしていきます。
- 現役教育者
- 個別指導塾/講師 5年
- 集団塾運営/講師 4年
- 個別指導塾経営/運営 6年
- オンライン塾経営 3年目(現在)
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そもそもなぜ速読力、読解力、思考力が必要なのか?
速く文章が読めると、
読解力が身につくと、
思考力が身につくと、
とにかく、総合的に学ぶ力が向上します。
もちろん、「なぜ必要か?」に対しての唯一絶対の答えはありません。
むしろ、速く読めたほうがカッコいい、というような極めて個人的な理由であればあるほど、良い目標に成り得ます。
目標設定は、何よりもまず大切。
目指したい姿を明確にすることが最重要かつ最初のステップになりますね。
一教育者としての意見としては、速読解力を身につけることは本当にオススメです。ただ勉強を教わるよりも、絶対的に価値があると断言できます。
速読に必要な技術は?
速読には、
視読という読み方が必要です。
大半の人は、一文字ずつ音読・黙読する読み方で文章を読んでいます。
そのため、視読を身につけることができることで、格段に速読力を向上させることが可能となります。
私が指導するときも、
- 初めて学習する内容 → 音読
- 復習内容 → 視読
と使い分けするように学習指導をしています。
視読レベルの高い子どもは、復習スピードが圧倒的に速いため、学習内容の定着も早いです。
Z-NET SCHOOLではどのように「速読力」をつけていくのか?
脳の働きを活用する
とにかく沢山読んで慣れろ、という精神論ではなく、脳の特性を活用したトレーニングを行います。
脳の働きを活用しますので、速読は誰にでも習得可能なのです。
主に活用する2つの脳の機能が、
- 可塑性(かそせい)
- 汎化作用(はんかさよう)
以下で、より詳しく説明していきますね。
可塑性(かそせい)とは?
可塑性とは、一言でいうと変化に順応する力を表します。
高速道路を走った後に一般道路に戻ると、やたらゆっくりに感じるアレです。
同じ原理で、
脳が高速で文字を見ることに順応しようとすることで、普段のスピードで文字を読んだ際に圧倒的に内容が脳に入りやすくなっていきます。
汎化作用(はんかさよう)とは?
汎化作用とは、一言でいうと応用する力を表します。
例えば、自転車に乗るときにバランスを取る方法を覚えると、そのバランス感覚を使う他の場面にも自然と応用されて役立っていく感じです。
脳は一つのスキルを学ぶと、似たようなスキルを学ぶのが簡単になるように勝手に応用してくれるのですね。
脳科学の権威ある澤口教授も、速読によって脳機能が向上することで、頭の中で情報を一時的に保持して、それを使って考えたり行動したりする力(ワーキングメモリ)が向上することに特に注目しています。
【速読解講座】実際に体験してみました
速読力を身につける仕組みは分かった。
となれば、気になるのは実際の学習効果ですよね。
百聞は一見にしかず。
実際に使用してみて、本当に速読解力がつくトレーニングなのかどうか、体験をさせていただきました。
結論から言うと、とてもよいトレーニング教材でした!
今回は「速読解力ベーシック」について主に実施。
眼の機能を鍛えるトレーニング
文字を読む際には、当たり前ですが必ず眼の筋肉を使用します。
スポーツでも、テクニックを最大限に活用するために、基礎的な筋肉トレーニングを行いますよね。
- 眼筋
- 動体視力
- 瞬間視
- 周辺視(視幅拡大/識幅拡大/識力向上)
雰囲気が伝わるように、サラッと紹介していきますね。
眼筋を鍛えるトレーニング
ついつい首を動かしそうになりましたが、目で追うことを意識するとトレーニング後は目がちょっと疲れました。
疲れるのは、普段あまり使えていない証拠。
文字を目で追う際の筋肉を鍛える効果は、十分に期待できました。
動体視力を鍛えるトレーニング
最初は簡単ですが、後半になると動くスピードが上がるので、似た色のイラストをやや捉えにくくなっていきます。
イラストが移動するスピードは、レベルを調整することが可能です。
瞬間視を鍛えるトレーニング
動体視力のトレーニングの応用。
複数のイラストが四方八方に散らばる中で、特定のイラストの個数を把握します。
目に入る情報そのものを多くし、認識できる情報量を増やす周辺視というものを鍛えるトレーニングについては、3つのトレーニング(視幅/識幅/識力)に分けて実施しました。
周辺視(視幅)拡大のトレーニング
画面の中心をジッと見つめながら、広がる線を視界の中に捉える練習になります。
- 画面の端に「タッチ!」という文字が出た時に何回画面を押せたか
- 画面の端に一瞬出てきたイラストが何だったか
を最後に質問されるので、画面の中心を見つめつつ周辺の情報をどのくらい捉えられていたか、を確認することができます。
周辺視(識幅)拡大のトレーニング
今度は、文字情報を正しく把握できているかまで確認するトレーニングに移行。
周辺視を鍛えるトレーニングはまだ続きます。
周辺視(識力)向上のトレーニング
つい目線を移動させて文字を目で追ってしまうこともありましたが、慣れたら画面の中心を見ながらでも、端っこにある文字の情報も捉えられるようになりました!
速読基礎トレーニング
目の機能を向上させるトレーニングと並行して、速読に応用するためのトレーニングも勿論行います。
速読基礎では、「見る」と同時にすばやく内容を「理解する」ことが目的となります。
- 読書スピードのチェック
- 音読トレーニング
- なぞり読み
- 固定読み
- 移動読み
- 二点読み
- ペースダウン
これも1つずつやっていきましたので、中身をサラッと紹介していきます。
読書スピードのチェック
まずは、文章を読んで、今の読書スピードを計測します。
表示される文章を読み終えたら、自分でクリックをするだけで、
が分かります。
数値化されることで、自分の読むペースが速いのか遅いのかが客観的に分かるのでモチベーションになりますね。
音読トレーニング
自分の声を耳で聴くことで、内容理解力が向上します。
音声の有無、声の速さ、文章の向きをカスタマイズできるため、自分のペースに合わせて練習することができました。
なぞり読み
になります。
途中からスピードが上がるので、最初は目で追うのが困難になりますが、何度かチャレンジすることで目が慣れていきます。
普段より早めのスピードで練習することで、脳が鍛えられている感覚を得られやすかったです。
固定読み
になります。
このトレーニングを実施すると、視読(文字を固まりで捉える読み方)をできているのかがハッキリわかります。
移動読み
固定読みの応用で、
です。
横幅の狭い文章であれば、目線を下におろしていくだけで文章を早く正確に読めるようになっていきます。
二点読み
横幅が広い文章を読む際には必要な目の動きになります。
個人的には、ひたすらまばたきをしながら読んだら内容がスッと脳内に入ってくる感じで読むことができました。
ペースダウン
速読解トレーニングの真骨頂のような内容でした。
最初は早すぎて何も認識できないのですが、何度か速度が入れ替わることで徐々に内容を把握できるようになっていきます。
動画の方が伝わるので、実際の様子も載せておきますね。
5分ほど根気強く見ていたら、脳が慣れていく感覚を感じました。
速解力チェック(問題演習)
読むスピードに「理解」と「記憶」が伴っていることを確認するための演習問題も実施可能です。
文章を読んだ後に、
問われている内容に答えるのですが、
何となく読んでいるだけでは答えにくいように文章が作られています。
また、より実践形式の演習では、長文を読んだ後に、
並び替え問題や、
内容把握問題のように、実際の国語の問題と同じ形式で、文章の内容理解度をチェックすることができます。
手探りでやった一回目は、D判定でした(笑)
コメントも適切で、
- 本文を読むときは話の流れを意識すること
- 眼の筋肉を鍛えるトレーニングも平行して行うこと
のように、的を射たアドバイスまでしてくれました。
フルオートがおすすめ
上記のトレーニングを1つずつ選択して行っても良いのですが、トレーニングを選ぶという行為そのものが負担になってしまっては本末転倒です。
そこでおすすめなのは、
です。
学習したい時間(8分~50分)を設定するだけで、トレーニングを自動でカスタマイズして実施できます。
8分間のトレーニングでも、読む速度の向上を実感できました!毎日続けることで、確実に速読力はついてくるでしょう。
ここまでは、「速く」読んで「正確に」文章内容を把握するためのトレーニングになります。
簡単な文章や、自分の語い力で読める文章であれば、ここまでのトレーニングで十分です。
しかし、実際は、
- そもそも文章内容が難しくて理解できない
- 図や表も出てくると、情報を整理できなくなる
といった課題も出てきます。
そのため、速く正確に読む「速読力」に加え、より正確に内容を理解する「読解力」も合わせて養っていくことが重要となります。
Z-NET SCHOOLではどのように「読解力」をつけていくのか?
文章を早く読めても、内容を正しく理解できるだけの読解力がなければ意味がありません。
読解力を鍛えるためには、
- 言葉の意味、働き、文法を理解すること
- 文章の構造を正しくつかむこと
上記2点を意識した学習が必要となります。
Z-NET SCHOOL
国語が苦手な方ほど、国語はセンスだから鍛えようがない、と思いがちですが実は国語にも数学と同じように様々な公式のようなものが存在します。
下記6つに示す公式のような考え方を身につけることは、読解力の向上のみならず、国語の読解問題の正答率を飛躍的に上げるためにも役立ちます。
- 係り受け
- 指示語・照応
- 図表の読解
- 同義文
- 推理・推論
- 定義と具体例
①係り受け
言葉どうしの意味のつながりを理解するやり方
言葉のつながりの中でも特に重要なつながりが、
- 主語 ⇔ 述語
- 修飾語 ⇔ 被修飾語
です。
係り受けに関しては、私の指導でも真っ先に確認する内容の一つです。
特に英語が苦手な子どもは、日本語の段階で「言葉のつながり」に関する力が不足しているケースが非常に多いです。
②指示語・照応
「これ」「あれ」などが差す内容を理解するやり方
指示語が差す内容を実際に当てはめて確認する照応というやり方は、指示語を正しく理解するために、高校生にもやってもらっている内容です。
「①係り受け」と「②指示語・照応」は、ほぼ無意識にできるようになるまで繰り返す必要のある、重要度の特に高いテクニックになります。
③図表の読解
図や表の読み取り方を理解するやり方
最近は、図表を正しく読み取れることを問う問題も多く出題される傾向にあります。
図や表を読み取ることに特化した問題は意外と少ないため、読み取り問題が充実していることも良い点だと感じました。
④同義文
言いかえているだけの文章を見極めるやり方
国語の読解問題を解く上で必須となる知識が「同義文」のテクニックです。(国語の読解問題は、結局の所、本文の内容を言い換えて問題にしているだけですので。)
なんとなく文章を読んでいては正解できないような良問が多く、注意深く文章を読む姿勢も育む効果も期待できました。
⑤推理・推論
直接文章には書かれていない部分を推測するやり方
文章とは、必ずしも文字にしないと情報として伝わらないわけではありません。
例えば、
「3人のうち2人は外出している。」と表現すれば、文章にせずとも「残りの1人は外出していない。」ということを表現できていることになります。
文章になっていない部分も推理・推測する力をつけることで、文章から読み取れる情報量が格段に増えていきます。
⑥定義と具体例
与えられた情報を元に、出来事を想像する(具体例を考える)やり方
定義と具体例の関係は、新しいことを学習する時に常に使えるようになりたい考え方です。
⑤推理・推論に近い考えになりますが、定義(与えられた情報)を正しく理解できるようになると、あらゆる可能性に応用できる力として身に付きます。
つまり、問題集で言えば、例題を見たら基本問題を全て自力で解ける、という状態になります。
私の指導でも、「例題」を見て「基本問題」を自力で解けるようになること、を学びにおける一つの目標地点に設定しています。
まとめ 速読解力を身につけたいなら、Z-NET SCHOOLの速読解トレーニングは強くオススメできます
- Z-NET SCHOOLの速読解トレーニングは効果の期待できる講座
- 速読力を鍛えるには「視読(文字を固まりで捉える読み方)」が重要
- 読解力を鍛えるには「係り受け」などの知識を身につけることが重要
今回は速読解トレーニングの講座を体験させていただきましたが、他にも
- 「短期記憶力」を鍛えるトレーニング
- 「検索力」を鍛えるトレーニング
- 「情報処理能力」を鍛えるトレーニング
を始め、
算数、理科、社会などの他教科へ活用するトレーニングメニューも充実しています。
勿論、全ての土台は、文字を読んで正しい情報としてインプットする「読解力」にあります。
確かな学ぶ力をつけたい、子どもにつけてもらいたい、という方は是非、「速読解トレーニング」を体験してみてくださいね。
\ ★速読読解トレーニング講座の体験も実施中★ /
それでももし、既存の塾サービスだと合わない、となった時は
にてご相談ください。
私自身は、「独学力」「習慣力」を身につけるための塾ではできない指導を完全マンツーマン/オンライン形式で実施しております。
お子様に適した学習環境は必ず見つかります。
お子様が楽しんで学習できる環境に身を置けることを、私も願っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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