- 塾に通っているのに成績が上がらない
- 勉強量は確保しているハズなのに成績が上がらない
- 成績を上げるための「根本的な」改善方法を知りたい
子どもの成績が下がってきて不安・・・。どうしたらいいのかしら。
がんばってるハズなのに結果が出ない。
成績が上がる正しい方法を今まで知らなかっただけだから大丈夫!
成績が上がらない原因としてよく挙げられるのが、「学習のやり方が悪い」「学習量が足りない」など表面的な要素ばかり。
ですが、表面の原因をなぞってやみくもに塾に通ったり学習量を増やしたりしても、一時的な解決にしかなりません。
成績が上がらない子に共通する原因は、実は子どもの中に隠れた「思い込み」にあり、根本から改善していかない限り自らの力で成績を上げていくことは難しいのです。
そこで本記事では、成績が上がらない子に共通する「思い込み」と、成績が上がる子になるために根本から改善していく具体的な方法について述べていきます。
- 現役教育者
- 個別指導塾/講師 5年
- 集団塾運営/講師 4年
- 個別指導塾経営/運営 6年
- オンライン塾経営 3年目(現在)
年間100件以上のご家庭と10年以上関わってきて、実際に成績を上げることに成功している方法だけを伝えていきます。
根本からの改善方法については後述しますが、一時的に成績を上げるような小手先の内容は載せていません。
強制的に成績を上げたければ、ひらすら塾で高額の費用をかけて、講師に分からない所を全て教えてもらってください。
本当の意味で子どもの成長に繋がる成績の上げ方を望むご家庭だけ、ぜひご確認ください。
気になる目次にジャンプ!
成績が上がらない子に共通する特徴は「思い込み」にある
まず結論になりますが、成績が上がらない子には、以下のような思い込みを強く刻んでしまっている特徴があります。
- 勉強が苦手だ
- やると決めても実行できない
- がんばってもどうせ成績は上がらない
分かりやすい確認方法としては、質問をしてみることです。
成績を上げられるだけの行動をしてる自信ある?
と聞いたときに、
正直、自信ない。
と答える場合は、潜在的に「自分は成績を上げられない」と思い込んでしまっている状況です。
まずは子どもの中にある「思い込み」の確認から行い、自分の力では成績を上げることが難しいと思い込んでしまっている現状を自覚することが必要となります。
「思い込み」によって行動の9割以上が決まっている
「思い込み」について少し詳しく説明します。
私たちの心は大きく分けて、意識(考え)と、無意識(思い込み)の2つがあります。
意識(考え):3~10%
無意識(思い込み):90~97%
※個人差があります
「思い込み」は、繰り返しの経験や体験で作られ、日々の生活の9割以上は自分が思い込んでいる通りの行動を半自動的に行っています。
昨日一日を振り返ってみて、意識的に行動していた時間はどのくらいありましたか?
良くも悪くも、一日の殆どを普段通りに行動していたのではないでしょうか。
意識的に「成績を上げたい」と考えていても、意識で行動できる時間は一日のほんのわずかしかありません。
心の奥底で「自分にはムリ」と思い込んでいると、無意識に「成績が上がらない行動」を取ってしまい、成績が上がらない結果を生んでしまうことになるわけですね。
子どもの「思い込み」には親の影響が大きい
では、「自分では成績を上げることができない」という思い込みは、いつどのようにつくられるのでしょうか。
一番大きな影響は、親とコミュニケーションをとる時です。
※成績が上がらないのは親のせい、という意見もありますが、100%親の責任ということでは勿論ありません。
子どもは日々様々なできごとを体験するので、家の外で体験したことも「思い込み」を作り上げるきっかけになっています。
ただ、1日のうち子どもが時間を共有する時間が長いのは親であるため、子どもの「思い込み」には親の与える影響が大きいという認識は必要となります。
- うちの子は〇〇ちゃんと違って出来が悪いから。
- 一人じゃムリだからお母さんと一緒にやろうか。
- こんな簡単な問題間違えちゃダメじゃない。
親から得られる情報は、子どもにとって「こうであるべき」というお手本になります。
幼少期にチャレンジを褒められて育った子と、間違いを指摘され続けて育った子の、どちらが前向きな学習姿勢でいられるかは言うまでもないですね。
今さら知っても、もう遅いかしら。。
いまさらそれを知っても。。
と悲観する必要は全くありません。
思い込みというものは、これからの経験・体験で再度書き換えていくことができます。
今成績が上がっていないからといって、
私の育て方が悪かったのかしら・・・
頭が良くないから成績が上がらないんだ・・・
と責めるのではなく、
これからは、子どもを否定しないようにしていこう!
成績が上がると思えるような経験をこれからすればいいんだ!
と考え行動することで、「成績を上げることができない」という思い込みを今から塗り替えていきましょう。
大事なのは、捉え方を変えて実際に経験すること!
成績を上げるために具体的にやるべきことは?
目標を正しく設定する
大前提になりますが、そもそも「成績を上げたい」という目標がないと、向かいたいゴールがない状態になってしまいます。
目標を正しく設定するポイントは3つ。
- 数値で具体的に表すこと
- 毎日やるべき量が現実的であること
- 自分のなりたい姿に繋がっていること
例えば、
①目標(数値で表す)
2か月後の定期テストで数学で70点以上とる。
②やるべき量が現実的である
毎日15問取り組めば70点に届きそう。
③なりたい姿と結びつける
理想の姿なら、毎日15問程度、当たり前のようにこなしている姿がイメージできる。
特に大事なのが、自分のなりたい姿と結びつけることです。
勉強が好きである必要はなく、今与えられている課題にどう向き合えば自分の理想の姿に近づくのか、と考えることで、目標を達成する意義を見出しやすくなります。
成績が上がる子が当たり前にやっていることをまず意識的にやる
目標を定めたら、「思い込み」を書き換えていく行動を実際にとっていく段階になります。
成績が実際に上がっている子は、程度の差はあれど自分に合った学習方法で学習できていると「思い込む」ことができています。
そのため、自分に合った学習方法で学習できていないと感じたときに違和感を感じ、
どうすればやりやすくなるかな?
と自分に合ったやり方を自然と模索するクセがついているんですね。
そもそもなぜ世の中には、色々な暗記法や学習法が溢れているのでしょうか?
結局のところ、人によって合っているやり方がそれぞれ違うから、です。
仮に、今まだ成績が上がっていない状況だしても、
こうやって取り組めば自分は成績が上がるんだ!
と「思い込む」ことができれば、学習が止まることがないため、結果は後からついてきます。
そのため、
自分に合った学習方法を見つけること
この1点を意識して学習し、成功体験を積み重ねていくことを意識的に行ってください。
とはいえ、
もう勉強なんてやる気がおきない・・・
となってしまっている場合もありますよね。
その場合にオススメな対策は、スモールステップに分けて目標を細かく設定することです。
このくらいならできそうかも!
と思えるまで目標を細かく分けて実行することで、学習に対する意欲を取り戻していくことができます。
自分に合った学習方法を見つけるための方法は、以下で細かく解説しています。
スモールステップで1つずつ目標設定していきましょう。
ここから先は、具体的な学習方法について述べています。1つでも試したいモノがみつかったらこの記事は閉じていただいて構いません。
とにかく、「このやり方いいかも」と思ったら実行してみてくださいね。
自分に合った学習方法を見つけるための3ステップ
具体的な内容については、学習を3つのステップに分けて説明します。
このやり方だと力がついている実感あるぞ!
というやり方で1問1問取り組んでいくことで、「自分はやれば成績を上げられるんだ」という新しい「思い込み」を作り上げていきましょう。
いきなり全部を改善しようとするのではなく、各場面ごとに1つずつ試していきましょう!
ステップ1【理解力が格段に上がる】インプット学習のオススメ方法
自分に合った学習方法を見つけて成績を上げるためにまず確認したいことは、インプットの学習方法についてです。
自分の頭の中に、知識を入れ込むこと
成績が上がらないお子様に共通する特徴は、インプットする時に情報が正しく頭に入っていないこと。
その原因の多くを占めるのが、語彙力の不足です。
例えば、以下の文を見てみましょう。
例文
抽象概念と形式化を駆使する。
なんとなく伝わる感じもするけど、説明して、といわれたらできないわ・・・
となりますよね。
語彙力が不足していると、そもそも文章の内容が頭に入りにくくなってしまいます。
まずは、
なるほど!
と、ある程度ストレスなく文章を読める程度には語彙力を鍛えることが必要となります。
上記を踏まえて、自分に合ったやり方を見つけるためのインプット学習のオススメ方法について、以下でお伝えしていきますね。
試してみたい、と思えるものから試してみましょう!
①わからないことはまず調べる
インプット学習のオススメ方法1つ目は、わからないことをすぐ調べるクセをつけることです。
学力を上げる時にまず着目すべきは、文字読んでいるときの脳の使い方です。
成績が伸び悩んでいる子は、わからないことをそのままにしてしまう傾向が強いです。
わからない。
面倒くさい。
分からない経験の積み重ねは、「どうせやってもできない」自己認識を深めていってしまい、今後何かに取り組むモチベーションすら奪っていってしまいます。
分からない、と感じる瞬間を減らしていくことは、何よりもまず優先して対策すべきポイントになります。
まずは語彙力の強化を意識しよう!
※特に、読んでいて少しでもモヤッとする言葉の意味はすぐ調べるクセをつけましょう。
例えば、everyday(毎日)の単語の意味が分からないとしましょう。
その時に、
エベレデイ?なんて読むんだろ。ま、いっか。
というやり方になってしまうと、どんどん分からない事が増えていってしまいます。
知らない言葉や単語はその場で調べながら学習する
特に、学習意欲が無くなってしまっている場合は、「1日に1語でも新しい言葉を知れたらOK!」くらいに学びのハードルを下げておくのがオススメです。
語彙力の強化は、全教科に通じる必須の学習方法になります。
②解説を読み込む
インプット学習のオススメ方法2つ目は、解説を読み込むことです。
という前提を持っている子と、そうでない子とでは、知識の入り方が数倍も変わってきます。
答え合わせは、合ってたか間違ってたかを確認して、一喜一憂する作業ではありません。
成績が上がらず学習相談に来るお子様は、答え合わせを〇つけの時間だと思っている傾向にあります。
合っていた要因、間違っていた原因を把握できないまま次の問題へ進むと、同じミスを永遠と繰り返してしまいます。
また、答え合わせの時に解説から学び直す利点は、
にあります。
「どの部分で間違えていたのか?」を確認し、足りなかった部分を丸つけの時に再インプットする
③解説を見て分からない所を質問する
インプット学習のオススメ方法3つ目は、解説を見て分からない所は質問して解決することです。
オススメの質問方法は、
解説の○行目~○行目の所が何度読んでも分からないです。
と、解説の一部分を指して質問すること。
メリットは、その問題を解決するために不足していた知識が一発で手に入ることです。
まだ、質問内容が明確なので、指導者自身もアドバイスをより高い精度でできるようにもなります。
数学の例【コチラをクリック】
2x + 5 = 13
左辺の+5を移項すると、
2x = 13 – 5
右辺を計算すると、
2x = 8
両辺を2で割ると、
x= 4
解説のどこから分からなくなっているかによって、補う知識の内容が変わってきます。
一例ですが、
2行目と4行目に書いてある左辺、右辺、移項って何ですか?
と質問することで、方程式で用いられる用語の復習をピンポイントで行うことができます。
問題集は解説が丁寧に書かれたモノを使いましょう
答えしか書いてない問題集の場合、質問しようにも、
この問題が分かりません。教えてほしいです!
という漠然とした質問しかできなくなってしまいます。
脳はもともと、足りない情報を今までの自分の知識で勝手に補うようにできています。
※解説が少ない問題集では、都合よく情報を補ってしまい、まちがった理解をしてしまう危険性も含みます。
解説を見て分からない所を質問する
※その際に使用する問題集は、解説が丁寧に書かれたものを使いましょう。
質問の仕方についても、私の指導ではレクチャーしています。慣れてくると、仮説を立てて質問する(自分は~と思うけど合ってますか?)こともできるようになっていきます。
④過去に習った知識との繋がりを意識する
インプット学習のオススメ方法4つ目は、過去に習った知識との繋がりを意識して学習することです。
成績が伸び悩む子は、とにかく暗記をがんばろうとして覚えるべきものがドンドン増えていってしまっている傾向にあります。
あれ?前にやったことあった気がするけどなんだっけ?
モヤッとしたときに、
成績が上がる子は、
あ、たしか前習ったところで似たような問題なかったっけ?
と思って、過去に学習した内容で関連する内容を見直します。
シンプルな例でいえば、
『木』という言葉を知っていれば、『森』の意味が覚えやすくなるような感じです。
知識の結びつきを意識しているお子様とのやりとり例【コチラをクリック】
例えば、英語においては、中学校1年生の最初に「be動詞のルール」について学習します。
「be動詞のルール」は、英語の問題を解く時に常に使うといっても過言ではないほどの重要な知識です。
be動詞の否定文のルールって何?
と聞いたときに、
be動詞の後ろにnotをつけるだけ!
be動詞って何?
is, am, areの3つ!
ここまでは、中学校1年生の最初に学習するときにできるようにします。
そして、be動詞を学習してから1年ほど経過すると、こんなやり取りをする場面が訪れます。
次の文の否定文は?
I am going to watch TV.(私はテレビを観る予定です。)
※2年生の最初に習う内容
I am not going to watch TV.
です!
なんでそこにnotつけたの?
be動詞のルールを使って良いからです!
完璧だ!すばらしい!!
少しむずかしい部分なので、まずは「新しい単元の知識は、過去の知識とつながっている」という前提を知っておくだけでも大丈夫です。
過去に学習した範囲の知識との結びつきを意識しながら学習する
知識の結びつけは最終的には習得すべき学習方法の一つです。格段にインプットの質が向上します!
⑤目標を正しく把握する
インプット学習のオススメ方法5つ目は、番外編のような位置づけになりますが、目標を正しく把握することです。
そもそもになりますが、成績を上げるために必要ないことをインプットしても結果は出ませんよね。
実際にあった例【気になる方はクリックして確認ください】
例えば、定期テスト範囲が以下のような内容の時に、
- 教科書p11~p38
- 問題集p2~p10
※授業で使用したプリントからも数問出題します。
問題集だけを100%完璧に仕上げて、
テスト範囲の問題全部解けるようになった!これで完璧!
としてしまっており、テストの結果は本人が期待した点数に届いていなかった例があります。
理由は明確ですね。
授業で使用したプリントからも数問出題します、と記載があったにも関わらず、プリントの対策をしていなかったからです。
まぁ、多分問題集だけやっておけば大丈夫だろう。
様々な子を指導していて気付いたことですが、自分の都合の良いようにテスト範囲を勝手に書き換えてしまうことも、意外と多くあります。
成績を上げるためには、どこをどのくらい学習しなくてはいけないか、試験範囲も正しく把握しましょうね。
目標を正しく把握する
当たり前だよ、と思っていても、意外と盲点だったりします。
インプット学習のオススメ方法~まとめ~
以下、インプット学習のオススメ方法のまとめです。
どれか1つだけでも十分な効果があるので、この中から自分に合った学習方法を見つけていきましょう。
ステップ2【解ける問題が圧倒的に増える】アウトプット学習のオススメ方法
理解はできているハズなのに、問題になるとできない・・・
次に着目するポイントは、アウトプットの学習方法についてです。
自分の頭の中から、知識を引っ張り出すこと。学習においては、アクティブリコールとも呼ばれ、短期記憶から長期記憶へつなぐ手段としても有効であることが示されています。
「わかる」と「できる」の差を埋める手段が、問題演習(アウトプット)。
学習方法と定着率の関係を図にまとめたラーニングピラミッドが、アウトプットの重要性を的確に表しています。
特に学習効果の高い学習方法は、
- 自分で問題を解くこと 75%
- 人に説明すること 90%
の2つです。
とはいえ、人によってしっくりくるやり方というものはそれでも異なります。
アウトプットのやり方にも様々ありますので、試しながら自分に合ったやり方を模索していく姿勢を重視しましょう。
上記を踏まえて、自分に合ったやり方を見つけるためのアウトプット学習のオススメ方法について、以下でお伝えしていきますね。
試してみたい、と思えるものから試してみましょう!
①まず学習時間を増やす
アウトプット学習方法のオススメの1つ目は、まず学習時間を今よりも増やすことです。
根も葉もないですが、学習時間を確保せずに成績だけを上げることは不可能です。
成績が上げるシンプルな考え方は、
学習の『質』×『量』=成績アップ
単純に問題演習の時間が短いことで成績が上がらない場合は、当然ながら
日々の問題演習の量を少しずつ増やしていく必要があります。
まずは、質よりも量の確保から。
もう限界までやっている、という場合は、学習の質となるインプットのやり方や反復のやり方を改善することを意識しましょう。
②インプット3、アウトプット7
アウトプット学習方法のオススメの2つ目は、学習時間のうち、アウトプット(問題演習)の時間を増やすことです。
指導していて非常に多いのが、
学校の授業で分かりにくいところはなかった?
うん、大丈夫!わかってる!だから予習やりたい!
というやりとりです。
しかし、いざ
ちょっと待って!じゃあ1問、確認で解いてみよっか。
と聞くと、
・・・・(うっ・・・)
となるんですね。
当然そのままではテストで得点がとれず成績が上がらない結果となってしまいます。
自分が本当にその内容を理解できているかどうかは、アウトプット、つまり問題演習をしたり、人に説明したりすることでしか確認しようがありません。
ポイントは、
教科書や参考書を眺めていたり、授業の動画を観てばかりいる場合、インプット時間が長すぎます。
脳科学的にも、次のように解説されています。
「インプットが3に対してアウトプットが7」。これが記憶をもっとも効率化する比率。
引用元:Study Hacker|インプットとアウトプットには黄金比あり! 脳科学で「勉強」「記憶」の効率を劇的に上げる。
30分講義動画を観たならば、70分は演習問題に取り組んだ方がよい、という感じですね。
インプット3に対してアウトプット7、を意識して学習する。
わかった、だけではまだ脳に情報が入っただけの状態です。問題を解いてみることで、本当に自分の力になっているのかを確認することができます。
③音読をする
アウトプット学習方法のオススメの3つ目は、音読です。
指導をしていると、音読をしてもらった時に初めて、実はそもそも文章を読めていなかったことが判明する場合があります。
私の実際の指導中にある場面【詳細はクリック】
じゃあ次の問題読んでもらってもいい?
【問題】2次方程式 x2+5x+4=0 を解け。
はいっ!2次方程式 エックス・・・、えっと、
ん?もしかしてx2の読み方で困ってる?
はい・・・小さい2の所ってなんて読むんでしたっけ・・・
そこはエックスの2乗(じょう)って読めばOKだよ!ちなみに2乗の意味は何だったっけ?
えっと、なんだったっけ?
音読をすることで、正確に読めていない部分から理解があいまいな部分までハッキリと分かります。
正しく読めていないということは、正しい情報が頭に入っていないことの証明になります。
音読というアウトプット方法は、メリットだらけです。
- 手軽に試せる
- 理解不足だった箇所が瞬時に浮き彫りになる
- 自分の声を耳で聴くことで、知識の定着もしやすくなる
やらない手はありません。
・とにかく音読をする。
→読み方があいまいな言葉はすぐに調べてメモをする。
→意味が分からない言葉もすぐに調べてメモをする。
とはいえ、
音読なんて今さら恥ずかしいしカッコ悪い。
ということを子どもたちから良く言われます。
何も大声でしゃべる必要はないので、どうしても声に出すのが恥ずかしい方はロパクから始めてもOK。
口パクするだけでも、自分の脳内には自分がしゃべった音声が脳内再生され、刺激として入っていきます。
脳をフルに活用するためには、目だけでなく五感の残り(耳、手、鼻、口)も積極的に使っていきましょう。
④演習している手を止めない
アウトプット学習方法のオススメの4つ目は、演習中に手を止めないことです。
自己学習の様子を見させていただくと、成績が伸び悩む傾向にある子は、問題を見て手が止まっている時間が非常に長い傾向にあります。
学習時間とは、机に座っている時間ではなく『学習している』時間です。
勿論、本当に難しい問題に取り組んでいるときは、考える時間も大事です。
ですが、成績が上がらずに伸び悩んでいる段階では、考えているようで実際の思考は停止している場面を減らしていくことが重要となります。。
タンスの中にどの服が入っているか分からなくなった時に、引き出しを開けずにずっと考え込んでいる状態。
タンスの例であれば、
引き出し開けて確かめればいいじゃない?
と思いますよね。
ところが、いざ勉強になると、タンスの前で考え込むようなことをしてしまう子が非常に多いのです。
では、
どうしたら演習している手を止めずにドンドン問題に取り組めるようになるのでしょうか?
その答えは、
- 間違えてもいい
- むしろ、練習中は間違えた方が得
という経験・体験を増やすことです。
なぜなら、
考え込んでしまう原因の多くは、何かモノゴトに取り組んで間違えた時にバカにされたり怒られたりした経験が強く残っているためです。
その場合、間違えてはいけない、という刷り込みを外す所からやってあげる必要があります。
机に座っている時間は長いが、思った成果が出ていない場合は、
- 手が止まったら、まず解答解説から学ぶ
- 即座に、自力で解けるか確認する
この2ステップを意識して、なるべく思考が停止しないような学習方法へ改善していきましょう。
・演習している手を止めない
具体的なステップとして、
- 悩んだ時点ですぐ、解答解説を読み込む
- 解説をみて理解出来たら、すぐに自力で解き直してみる
『問題を見たら→解き方や答えがパッと頭に浮かぶ』状態にすることが理想です。
⑤答え合わせを細かく行う
アウトプット学習方法のオススメの5つ目は、答え合わせを細かく行うことです。極論、最初は「1問解いたら答え合わせする」くらいでもいいです。
なぜなら、
細かく答え合わせを行うことで、まちがった理解のまま問題演習してしまう時間をなくすことができるからです。
特に英語や数学は、(1)で使う知識は(2)以降でも使用することが非常に多いです。
(1)を解いた時点で答え合わせをしておけば、その時点で自分の理解が正しかったかどうかを確認することができます。
一方で、
(1)をまちがった知識で解いたまま(2)以降も解き進めてしまうと、まちがったやり方を反復してしまい、まちがった知識が定着してしまいます。
成績が伸び悩む子ほど、学習の終わりのタイミングでまとめて答え合わせをする傾向にあります。
まちがった知識をひたすら反復していた、なんてことがないように、練習中は細かく答え合わせを行いましょう。
・答え合わせを細かく行う
シンプルですが、非常に有効な手段です。ぜひ取り入れてみてください。
⑥人に説明する
アウトプット学習方法のオススメの6つ目は、人に説明することです。
人に何かを説明しようとするとき、脳内では無意識のうちに
- どういう手順で
- どんな内容を
- どんな表現で
伝えたらいいか、恐ろしい勢いで情報を整理してくれます。
情報を脳内で整理する時に、今までの知識が結びついたり、自分の中での理解が深まったりします。
断言します。
友達と教え合いっこしている子の学力は例外なく伸びます。
・自分が理解できたことを友達に教えてあげる
先ほどお見せしたラーニングピラミッドにおいても、人に説明することが最も効果を発揮する学習方法として示されていましたね。
⑦白紙に書き出す
アウトプット学習方法のオススメの7つ目は、白紙に書き出すことです。
やり方は簡単。
- 何も見ずに、学習した内容を思い出せるだけ書き出してみる
- その後、教科書や問題集と照らし合わせ、思い出せなかった部分を青ペンで書き足す
問題集や教科書を見ながらノートにまとめるのではない、という点がカギです。
最初は、「be動詞」「速さ」のようにテーマを決めて、そのテーマに関連して思い出せるものを書き出すのもオススメです。
・白紙に書き出す
→学んだ直後、一日の学習の終わり、のタイミングがオススメです。
たったこれだけの作業で、自分がどの程度知識をアウトプットできているかが視覚化でき、どこを復習すべきかまで明確になります。
アウトプット学習のオススメ方法~まとめ~
以下、アウトプット学習方法のオススメ方法まとめです。
この中から自分に合った学習方法を見つけてくださいね!
ステップ3【定着する】反復学習のオススメ方法
インプットもアウトプットも自分に合った学習方法でできるようになれば、あとは反復して定着させる段階です。
成績が伸び悩む子は、1度できたら安心してしまう傾向が強く、反復をおろそかにしがち。
今日の授業完璧にできたー!
~1週間後~
あれれ?先週はできてたのに。
とならないように、一度できるようになった問題は時間が経っても解ける状態を目指しましょう。
反復の重要性を示すツールとして、エビングハウスの忘却曲線というものが有名です。
ポイントをザックリまとめてしまうと、
学習した状態を100%とすると、
- 1日後には74%を忘れる
- 復習すると100%に戻る
- 反復することで忘れにくくなる
ということです。
厳密にはこの通りではありませんが、
というイメージです。
復習の重要性をお伝えすることが目的ですので、細かな条件については割愛しますね。
最も重要なことは、
という事実。
上記を踏まえて、自分に合ったやり方を見つけるための反復学習のオススメ方法について、以下でお伝えしていきます。
試してみたい、と思えるものから試してみましょう!
①反復するタイミングを決めておく
反復学習方法のオススメの1つ目は、反復するタイミングを決めておくことです。
一度に大量に覚えるのではなく、間隔を空けて何度も学習する「間隔反復法」の有効性があらゆる研究でも示されています。
暗記が苦手、定着に課題がある方に特にオススメのタイミングは、下記の4回。
- 当日の夜
- 翌日(前日内容の思い出し)
- 土日(1週間のまとめ)
- テスト前
オススメする理由をそれぞれ説明しておきますね。
当日の夜
人の脳は、眠っている間に不要な情報を捨て、必要な情報が残るように整理します。
- 脳に入った情報は、脳内に一時的に保存される(短期記憶)
- 必要と判断された記憶だけが長期記憶として保存される
上記の一連の作業は、睡眠中に行われます。
眠っている間に、脳に必要な情報だと判断されるための有効な手段は、繰り返し同じ情報に触れておくことです。
学んだ当日のうちに2回以上同じ情報に触れることで、不要な情報と脳に判断されないようにしましょう。
とはいえ、知識がある子からは、
当日復習するよりも、忘れかけた頃に復習する方が良いって聞いたことがあるけど・・・
と質問されることもあります。
回答はシンプルで、
定着に課題のある内容に関しては、忘れかけるタイミングがそもそも当日中である場合が多く、当日復習することで結果的に最適なタイミングで復習ができていることになります。
夜の5分~10分は、一日の振り返りの時間をとることを強くオススメしています!
翌日の朝(定着度の確認)
翌日の朝の復習がオススメな理由は、睡眠中も脳は無意識の反復学習を繰り返してくれているためです。
人は、ノンレム睡眠(夢を見ない睡眠)とレム睡眠(夢を見る睡眠)を約90分を1サイクルとして繰り返して、心身を回復させています。
このうちレム睡眠中に、脳の「海馬」という部分が記憶のパズルをつないだり捨てたりすることで、情報を整理してくれています。
その際に、一日に起きた出来事を追体験、つまり反復学習をしてくれているというわけです。
朝に復習を行うことで、
昨日やった内容、めっちゃ覚えてる!
と実際に体感することができれば、学習意欲も爆上がりまちがいなし!です。
せっかくなら、寝ている時間に脳が勝手にやってくれている反復も活用しちゃいましょう。
土日(1週間のまとめ)
土日の復習がオススメな理由は、中高生は平日に満足のいく時間を復習に充てることができない場合が多いためです。
学校の授業に部活動、場合によっては習い事、と、中高生の生活も大人顔負けで中々にハードです。
だからこそ、
というサイクルを意識することで、反復忘れを防ぐことができるようになります。
テスト前
テスト前に反復する理由は言わずもがなですね。
テストの時に思い出せる状況にするためです。
理想はテスト前の時点で数回の復習を終えていて、覚えにくい部分だけをピンポイントで繰り返せる状況にしておくこと。
一つの目安ですので、復習の間隔は自分でやりながら調整していく姿勢こそ大切です!
当日の夜、翌日の朝、土日、テスト前の4回は意識して復習を行う
ゲームは1度クリアできればOKですが、学習は「反復」こそ攻略のカギになります。
②3回目以降の復習では「書かない」
反復学習方法のオススメの2つ目は、3回目の以降の復習では「書かない」ことです。
反復をがんばろうとすると出てくるのが、
復習に時間がかかりすぎて、いくらあっても時間が足りない・・・
という現象。
原因として多いのが、全ての復習を手を動かして行っている場合。
ノートに実際に字を書いた方が復習している感じは出ますが、手が動かせるスピードは頭で考えるスピードに対して非常に遅すぎます。
目指すは頭の中だけでアウトプットを行う脳内反復。
積極的に「書かない」姿勢で復習することで、圧倒的に復習速度が向上し、反復回数もさらに稼げるようになります。
なんでもかんでも脳内で反復すればいいの?やっぱり紙に書かないとやった気がしないです。
という質問もきますが、
に関しては、実際に手を動かして確認してください。
慣れてくれば、紙に書く、書かない、の判断も自然とできるようになるので、最初だけ意識的に取り組んでみましょう。
③問題集に〇✕マークをつける
反復学習方法のオススメの3つ目は、使用している問題集に○✕マークをつけることです。
成績が伸び悩んでいる子の問題集を見ると、何も書かれておらずキレイな状態であることが非常に多いです。
何もメモがないと、そもそも解いたことがある問題なのか、どこが苦手なのか、復習に必要な全ての情報が本人の記憶だよりになってしまいます。
一方で、知識が定着する子の問題集のページは、一目で自分がどの問題を何回間違えたか分かるようになっています。
メモを書いておけば、自分が忘れやすい問題を効率よく反復することができますね。
問題を解いたら、〇×△の記号を問題集につける
→時間がないときは、よく間違える問題を優先して反復
→時間があるときは、できていた問題も再度やり直す
すぐに取り組めて効果もバツグンな方法なので、今日からやっていただきたいです!
④メインで使う問題集を1教科1冊にする
反復学習方法のオススメの4つ目は、メインで使う問題集を1教科1冊にすることです。
反復が足りずに成績が上がらない場合、問題集を複数抱えていることが多いです。
とにかくまずは、
に注力する方が圧倒的に内容理解がしやすくなります。
- 同じ問題を反復できる回数が増えること
- 全体像を把握しやすくなること
苦手教科にも関わらず複数の問題集に手を出してしまうと、同じ問題の反復ができず全体像を把握しにくくなるデメリットがあります。
問題集を1冊に絞って、まずは繰り返す
英単語帳と漢字練習帳だけは、別途1冊用意しましょう。
英語 | 数学 | 国語 | 理科 | 社会 |
---|---|---|---|---|
問題集 英単語帳 | 問題集 | 問題集 漢字練習帳 | 問題集 | 問題集 |
計2冊 | 計1冊 | 計2冊 | 計1冊 | 計1冊 |
※学校で用意されたワークが自分に合っていない場合、書店でテスト対策用のワークを購入することをオススメ致します。
応用力を鍛える目的であれば、1冊目を極めた上で、2冊目の問題集に取り組んでくださいね。
⑤とにかくまず3周やりきる
反復学習方法のオススメの5つ目は、とにかくまず3周やりきることです。
成績が伸び悩む子の特徴として時々あるのが、丁寧に取り組みすぎて試験範囲の前半部分の反復ばかりしていることです。
少し荒療治てきな取り組み方になりますが、そんな時にオススメな方法が3周学習法です。
- 1周目:ザックリと全体に目を通すだけ。「全体像」をつかめればOK。
- 2周目:内容を要約したり、問題演習をしたり、アウトプット学習も取り入れる。分からないことは残ってもOK。
- 3周目:理解が出来てない所を重点的に学習。
この学習法が合っているかどうかのポイントは、
1周目より2周目、2周目より3周目の時に、理解度が向上している感覚があるかどうか
です。
インプット学習のオススメで、「知識の結びつきを意識する」という内容について述べました。
3周学習法は、まさに全体像をつかみ、知識の結びつきを意識しながら学習するための方法になります。
反復学習のオススメ方法~まとめ~
以下、反復学習のオススメ方法まとめです。
取り組みやすいモノから取り組んでみてくださいね。
学習方法以外の部分で考慮すべきポイント
学習方法以外に考慮すべきポイントについてもまとめました。
①メンタル面
学習方法以外に考慮すべきポイントの1つ目は、メンタル面についてです。
メンタルの状態は、学習効率にも大きな影響を及ぼします。
メンタルの状態が整っていない時には、成績は上がりにくいです。
目標がない場合
目標には、大きく分けて2種類の動機付けの仕方があります。
【ポジティブ】
→いい点数をとりたいから勉強しなきゃ。
【ネガティブ】
→やらないと怒られるから勉強しなきゃ。
どちらの方が行動に結びつきやすいかは、人によってタイプが分かれます。
タイプが違うだけですので、ネガティブ=悪い、ということではないですよ!
なんのために勉強を頑張りたい?
と質問することで、初めて目標を意識するようになってくれるお子様もいますね。
・「なんのために学習するの?」という質問をして、ポジティブでもネガティブでもいいので、まずは学習の動機付けをする。
まず言葉にしてもらうことからです。子どもが言った目標を否定せず応援することが大事です。
勉強に対する興味関心が低い場合
勉強が嫌いな時にムリに学習機会を設けても、子どもにとっては苦痛の経験になってしまいます。
残念ながら、勉強を毛嫌いしている状況のときは、プロの講師の力をもってしても成績を上げることは難しいです。
- 勉強をしなくてもよい、という状況を一時的にでもいいから作る
- 子どもが信頼している先輩・大人に任せる
勉強に関する関心が低い時は、子どもへの影響力を増すためにも信頼関係の構築が最優先です。
今は無理に勉強しなくてもいいからね。部活がんばっててえらいな、って毎日思ってたよ。
お母様からの報告になりますが、上記のような一言があるだけで、逆に勉強するようになった子もいます。
また、子どもが尊敬している先輩や大人がいる場合には、その人から言われると
〇〇さんが言うなら・・・、一度やってみようかな。
すんなりやってくれるようになる場合もあります。
やってもムリと思ってしまっている場合
元々は勉強が嫌いではなかったとしても、頑張っても上手くいかない経験を積み重ねることで、
自分は頑張っても上手くできない
ということを繰り返し学んでしまっている状態の子もおります。
無力感を学習してしまっている時は、目標の立て方を「結果」から「行動」へと修正して、成功体験を増やすことが最優先です。
結果・・・80点以上とる
行動・・・1日10単語覚える
すぐに点数が上がらなくとも、「目標を達成できた」という経験を毎日積んで、少しずつ自尊心を育んでいく方が先決です。
・子どもの今のレベルに合った問題を選んで、やればできる経験を増やす
・勉強以外のことでも成功体験を増やす
・目標を「結果」ではなく、「行動」にする
無力感を学習してしまっている状態は危険です。
成功体験の積み重ねにより、無力感の上書きをしていきましょう。
「やればいい」が目標になっている場合
- 宿題だから仕方なくやっておくか
- 一応受験生だからとりあえず一日2時間くらい勉強すればいいか
やればいいマインドのまま学習を続けても、成績が上がることは難しいです。
②環境面
学習方法以外に考慮すべきポイントの2つ目は、環境面についてです。
部屋に机があっても、机の上がプリントやマンガで溢れていて、勉強できる状態ではない子も多いです。
いざ勉強をしようと思ったときに、
机が汚いなぁ・・・めんどい・・・
となって、後回しにしてしまうことも。
学習相談に来られるご家庭の8割以上で、スマホに関する話題も出ますね。
学習に関係ないものが目に入る量が多ければ多い程、家庭で集中して学習することは困難です。
- 勉強する場所の周りに誘惑物が多い
やる気はあるのに家ではできない、という場合は、早急に改善する必要があります。
- 勉強しかできないスペースを作る
- 家の外で集中して学習できる場所を作る
- スマホの利用を制限する仕組みを作る
塾に入るメリットの一つは自習室です。また、スマホの利用を物理的に制限するグッズの使用もオススメ。
グッズに関しては、スマホを一定時間使用できなくするアイテムがオススメ。
【スマホロッカー】と検索しても出てきます。
家庭で疑似的に自習室を作る際には、視界を遮るようなアイテムがオススメです。
親が家庭ですぐに取り組める改善方法3選
ここまでは、子ども自身が取り組める工夫について詳細に述べていきました。
ただし、
親としてどう関わったらいいか悩んでしまいます。
というお悩みも多くいただいております。
そこで、親が家庭ですぐに取り組める改善方法についても、3つに絞ってまとめました。
必要なことは取り入れて実行してみてくださいね。
①メンタル面のフォローをする
お子様が学習に集中できるためのメンタル面のサポートは、短期間では改善が難しいです。
そのため、お子様のメンタル面を健全に保つためには、日ごろから一緒に生活しているご家族の支えが最も重要となります。
すぐに取り組める改善方法として、お子様へのアプローチの仕方を変える所から意識してみていただけると幸いです。
長所や努力をほめる
子どもは親からの評価にとても敏感です。お父さんお母さんに認めてもらえることで、子どもは「自分には価値があるんだ」と思い込めるようになります。
子どもの興味や好奇心をまずは尊重する
子どもの興味、好奇心のあることを認めないと、子どもは「自分のことを理解してくれてない」「敵だ」と思ってしまいます。
信頼関係の一歩として、子どもが今ハマっていることや、やってみたいことに対して、ポジティブな言葉をかけてあげてください。
子どもの失敗や挑戦を受け入れる
人は、挑戦することによって多くを学びます。
親が子どもの失敗や挑戦を恐れたり、厳しく叱ったりしてしまうと、子どもの中に「挑戦するのは悪い事だ」という思い込みが刷り込まれてしまいます。
つい口うるさく子どもを叱ってしまう、と言う方は、下記の記事も是非ご参照ください。
実際に様々なご家庭様と関わらせていただく中で、親子の仲が良く、信頼関係が築けているご家庭は成績が上がりやすい傾向にあると強く感じています。
とはいえ、
急に褒めるとか、何だか恥ずかしいし、褒める所もそもそもないし・・・
という相談も多く、頭では分かっているけどどうにもできない、とお困りの方もいらっしゃると思います。
その場合は、褒めること以外でできるアプローチ方法からとってみましょう。
②学習環境面のフォローをする
学習量の確保のためには、家庭での学習が不可欠です。
当然ですが、優秀なプロ講師の力でも、子どもの家庭環境を整えることはできません。
家庭で集中して学習できる環境をつくるためには、親の協力が必要不可欠です。
誘惑物を全て除外しましょう
もっとも大事な要素です。
スマホ、漫画、TV、ベッドなどの誘惑物は、視界に入るだけで注意力が散漫になります。
読書や勉強を一緒にやってみましょう
一緒に取り組むことによる効果も絶大です。
学ぶこと自体の楽しさを親の行動から勝手に学んでくれるようにもなるので、一緒に時間を決めて学習に取り組むことも有効です。
勉強する場所を固定させましょう
人は、場所と行動を無意識のうちに結びつけています。
- ベッド=寝る場所
- 机=学習する場所
- リビング=家族で団らんする場所
のように、役割を決めることで集中力の向上を図れます。
子どもと相談しながら進めることで、コミュニケーション量も自然と増えていきますよ!
③適切にプロのサービスを頼る
場合によっては、プロのサービスを利用することも検討しましょう。
インプット、アウトプット、反復のどこに課題があるかによって、頼るべきサービスは変わってきます。
学習の補助ができる主なサービスとしては、
集団指導塾 / 個別指導塾 / 家庭教師 / 通信教育
上記の4種類が挙げられます。
それぞれ、インプット、アウトプット、反復学習への対策の質を表にまとめてみました。
サービスの種類 | インプット学習への対策 | アウトプット学習への対策 | 反復学習への対策 |
---|---|---|---|
集団 指導塾 | 理解できない可能性あり | 授業内では問題を解ききれない場合もある | 自主性も必要 | 宿題は出るが、
個別 指導塾 | 分かるまで教えてもらえる | できるまで授業内に行う | 管理してもらえるが、 自主性も必要 |
家庭 教師 | 分かるまで教えてもらえる | できるまで授業内に行う | 管理してもらえるが、 自主性も必要 |
通信 教育 | 何度でも動画で確認できる/自主性は必要 | 自主性or管理が必要 | 自主性が必要 |
いずれにせよ、反復学習に関しては、子どもの自主性がポイントになりますね。
集団指導塾が適している子の特徴
みんな頑張ってるから負けないぞー!
自主性があって、集団で切磋琢磨する環境が適している子の場合には、集団指導塾がオススメです。
すでに集団塾に通われていて成績が上がらない場合は、お子様の現状に対して授業レベルが合っていない可能性が高いです。
→まずは今お通いの塾の責任者の方と相談し、今後の学習方針について修正しましょう。
転塾希望で集団塾を再度調べ直すのであれば、【塾選】をご活用ください。
個別指導塾や家庭教師が適している子の特徴
うーん、授業がむずかしい・・・
動画や集団塾の講師の説明ではイマイチ分かりにくい場合には、理解できるまで説明してくれる個別指導塾、家庭教師がオススメです。
個別指導塾を調べるのであれば、【塾選】をご活用ください。
すでに個別指導塾や家庭教師のサービスを使用していて成績が上がらない場合は、一度出来るようになった後の反復に課題がある可能性が高いです。
→今お通いのサービスの責任者の方と相談し、今後の学習方針について修正しましょう。
おすすめの個別指導塾をまとめた記事もありますので、必要であればご参照ください。
通信教育が適している子の特徴
塾は高いし、近くにもいい所がなくて。
個別指導や家庭教師が良さそうだけど、費用面や立地面で不安がある場合には、通信教育サービスという選択肢もあります。
すでに通信教育サービスを使用していて成績が上がらない場合は、目的に対して適していないサービスを利用している可能性が高いです。
目的別に通信教育サービスを比較した内容も記載してますので、是非ご確認ください。
まとめ【一つずつ対策していくことで成績向上に繋げていきましょう】
本記事では、成績が上がらない子の特徴と、家庭でもすぐに取り組めることについて説明しました。
以下、まとめです。
- 成績が上がらないのは「思い込み」でしかない
- 自分に合った学習方法で学習する経験が必要
- インプット、アウトプット、反復に分けて対策する
- 家庭ですぐに取り組めることを試す
- 自力で改善が難しい部分を、外部のサービスに頼る
外部サービスについては、下記リンクから調べることができます。
\ 口コミを参考にしながら吟味できる! /
それでももし、既存の塾サービスだと合わない、となった時は
にてご相談ください。
私自身は、「独学力」「習慣力」を身につけるための塾ではできない指導を完全マンツーマン/オンライン形式で実施しております。
指導者や親が子どもの力を信じて、支えていくことが改善への一歩です。
頑張った分だけ報われる。
そんな学習環境にお子様が身を置けることを願っています!
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